オーストリアチター協会セミナー報告8「民族音楽の夕べ」(KAKO)

Volksmusik – Abend (民族音楽の夕べ)

毎年セミナー期間の中心になる日曜日の夜に開かれるコンサートで、かなり
の人々が華やかな民族衣装に身を包んでの参加です。
楽器はツィターが一番多く他には、ハックブレット・ギター・ブロックフレーテ・ハープ・角笛・シュタイリッシェハーモニカ (ボタン アコーディオン)などでの民族音楽合奏。
その中で特筆すべきは、何と言っても大笑いを誘う朗読が織り込まれる事
でしょう。引き合いに出すならば落語の小噺の様なもの
とても残念な事に私には “Keine Ahnung !”さっぱり解らない、が正直なところではありますが、人々の様子を見ていると、ついつられて笑ってしまうのです。
ンサートの構成を考えるとき、こういった笑える時間を挟み込むところにも音楽が一般の人々の生活にいかに溶け込んでいるか、その様を見る気が
致します。このコンサートへの出演は自己申告制になっており、その日のお昼時に用紙が回されて、名前と出し物を記入します。
Zither はアンサンブルかDuo が殆んどの中、私はSoloで。
今年の最新作 ”Krabbes Friseur”( あわて床屋の変奏)を。去年は最後から2番目で、緊張が長い間解けませんでしたが今年は出し物が28ある中、5番目でしたので後を心から楽しめたのでした。

 

このセミナーは両親と子供達といった家族や夫婦での参加も多く、とりわけ幼い
子達の演奏は何とも微笑ましくて良いものです。

 

空港のお土産コーナーでも売られている動物の角、これはビールなどのお酒を飲むのに使われるようで、置くことが出来ず、イッキに飲まなくてはなりません。でも、これにふたをして音程を計算し、指穴が開けられているのが角笛です。

 

22時頃にはコンサートも終わり、やがてテーブルを片寄せてビールやワインも。

ボタンアコーディオンのリードでハックブレット・ギター等も加わり賑やかなダンスタイムが24時頃まで繰り広げられるのです。
レポート写真の事等つい忘れ果て、私も誘われるままにいつの間にか楽しい輪の中の人になっていたのでした。
Seefeld (セーフェルト)とZeillern(ツァイレルン) の野の花。自室から見える道を10分も辿ると・・・。


足元には可憐な花の咲き乱れる小高い丘に。
前方にはセミナー会場のホテルのとんがった赤い屋根がみえます。


Seefeld とZeillern では前者が標高1200m.、ここはせいぜい500m.その差
でしょうか、咲く花の種類も少し異なるようですが、どちらのもとても可憐で
つい花束にしたくなってしまいます。


今日はここまでですが、まだ楽しみにして頂きたい報告が続きますよ。

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