ANZの皆様 日本チター楽友会の理事 打越さんがお亡くなりになりました。
写真はヴュンシュから送られた打越さんの顔写真入りバースデイケーキ。
All Nippon Zither Friends Association 日本チター楽友会の名付け親で、「頭文字でANZ! とってもいい名前でしょう」と打越さんからの提案で全員一致で決まりました。
会の設立以前よりチターの経験も長く、海外のチター奏者や制作者との親交も厚く、そのお陰で大変お世話になりました。コンサートの時には出演者全員の調弦もしていただいたり、電気系統の設備の用意なども骨身を惜しまず協力していただきました。
第1回チターフロイデコンサートにはドイツからチター製作者ヴュンシュ兄弟と奥様もお連れ下さり、楽器の調整と調弦もしていただきました。打越さんのお供でドイツのヴュンシュ工房を訪れた際には、私どもにまで歓待していただき感激しました。その日は、丁度、打越さんのお誕生日でしたのでサプライズのご招待でした。雪の中の小さなバーベキュウハウスの小さな窓から明かりが漏れて、まるでおとぎ話の中に迷い込んだような景色の中、外から突然アルプホルンの音色が!そして打越さんの顔写真が書かれたバースデイケーキがハッピーバースディの歌とともに運ばれてきました。
私が最初にスイスのドルナッハでのチターセミナーに参加したのも、打越さんが誘って下さり、トミーテマーソン氏のクラスで受講できたのでした。この時が初めてのトミー氏との出会いでした。
打越さんとの思い出は尽きませんが、4月20日にお電話を頂き、大変お元気そうなお声で、「来週には(別荘のある)十里木に行って、車を置いているから車で沼津の病院の検診に運転して行くよ。チターはたくさん忘れてしまったけど2.3曲は弾いてる。またコロナが落ち着いたら会いましょうね」」と楽しそうにお話ししていただきました。大変お元気そうで安心していましたが、あの時のお電話でお声を聞いたのが最後となりました。
いつも笑顔で誰にでも親切な紳士でした。最後まで前向きで、努力を惜しまない姿勢に、このように生きたいと目標にしていた方でした。
会員全員のためにご尽力を賜りましたことを感謝申し上げます。
有り難うございました。天国でも笑顔でチターを演奏していらっしゃることでしょう。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。 恵藤美津子