VAMOE-Semi.(オーストリアチター協会セミナー)報告1「VAMOEについて」(KAKO)

VAMOE は Verband der Amateurmusiker und-vereine Oesterreichs の略称で
オーストリアの、アマチュアを含めたツィター協会です。
1978年に Franz Loibl と 婦人の Anny Loibl によって設立されました。
発足当時は、Standard-Besaitung と Wiener-Besaitung ( 絃を張る順序に標準式とウィーン式がある)を一緒にセミナーを行っていましたが、やがて参加者が増えて来たため、現在では場所・期日共に別々に開催される様になりました。
毎年 Pfingsten(聖霊降臨祭)イースターから数えて第7日曜日を中心に行われます。
去年は6月に入ってから、今年は5月下旬という具合に、移動祝日なのです。
場所はウイーンとザルツブルクの中間地点、Schloss-Hotel Zeillern( 古城ホテルツァイレルン)で。(下の写真)


そして今年は第34回目で参加者は65名
2008年には、発足30周年を記念して、切手まで発行されたのですよ。
このセミナーの特徴は、様々な民族楽器そして奏者が集まる事でしょう。
なんと言ってもツィター(チター)が一番多いのですが、その他にはハックブレット・マンドリン・ギター・ハープ・ツィーハーモニカ(ボタンアコーディオン)、そして時にはゴミ箱や台所用具、大工道具、また人の身体そのものまで音楽に取り入れる事もあるのですから参加している間中、なにかしら大笑いし、緊張をほぐしてくれることも多いのです。
二日目の夜には、世界トップクラスの講師達によるコンサートが開かれます
ウィーンから、ザルツブルクから、これだけを目当てに訪れるお客さんもある位、聴き応えのあるものです。
日曜の夜には Volksmusik-Abend(民族音楽の夕べ)が開かれ、その時には、大抵の人がそれぞれに美しい民族衣装を着けて参加し(私も一度だけ“きもの”で)、コンサート終了後はビール・ワインそしてこの地の特産である若いりんご酒 “モースト” を楽しみながら、やがてダンスに深夜まで興ずるのが常なのです。
またある夜は数あるワークショップの発表コンサート、これもF.Goldenのずば抜けて多彩な運びによって“これ以上楽しめるコンサートは知らないわ!” という程の満足感に浸れるのです。
夜を楽しむばかりではなく、昼間はびっしり詰まったカリキュラム。
それについては会員専用ページで詳しくお伝え致しましょう。

 

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