オーストリアチター協会セミナー報告4「まず最初にする事」(KAKO)

Zeillern(ツァイレルン) に着いてまず最初にする事
パゲージを開けて、衣服をハンガーに掛けるより先に、と気の急くことがあります。
展示室に自分の編・作曲作品を並べる作業です。
噴水のある中庭の石畳には既に再会を喜びい談笑する姿があちこちに。
目ざとく気付いて呼び止める友に、楽譜の包みを指差して「これ、置いてくるわね。」と言うと『ああそうか』とばかり、手を振って見送ってくれる、“コ”の字の中庭を通り抜け二階に上がると、そこは楽器・楽譜の
展示室。Roland Jordan (Isolde Jordan のお父さん、Oberlechner の義父)に挨拶の後、机を二つ並べてその上に持参の楽譜・出版目録・革袋などを置く

中央の広いテーブルスペースには Psalteria/Gruenwald/Golden/Jordan 等の楽譜とCDが並べられ
それを取り囲む様にH.Wuensche/P.Muernseer/U.Meinel のツィター・ハックブレット・ハープなどの楽器見本が自由に試せる状態で置かれます。
(下の写真の左上方の隅がMusikverlag KAKO,Japanの楽譜


2005年のセミナーも終わろうとしている時に『楽譜を展示すれば良かったのに!』と当時のVAMOE (オーストリアチター協会)トップのA.Sageder氏から言われたことで、2006年からそれが実現した のでした。
今年も 『勤勉に楽譜書いてるね。』 と言われ。  (下の写真は、元オーストリアチター協会のトップの A.Sageder と私)


Prof.Scharf (シャーフ教授)の楽譜とCDはレッスン室に置かれ、直接本人から購入することになっており、私だけがセミナー参加者なので番人は留守の楽譜展示です。
ほしい人は、勝手に★印の数(私は楽譜のページ数を★印の数で表していますのよ)で計算し、黒い革袋に代金を入れて持って行く方式、 私はここに展示を許されている事だけで有り難く、励みと目標にもなっていますので、革袋にどの位入ろうが、それは問題ではないのですが、ある時、『あなたの作品に関心があるので、空いた時間にちょっと説明を。』と言われ、時間を約束して展示室で弾きながら説明したのでした。 この方が★印7個分の楽譜を求めて下さり、やはりとても嬉しいでした。


そうそう、セーフェルトで足長おじさんにも請われるままに五曲ばかりプレゼントしたのでしたが、その中の一曲 Blumenstrauss von Zeillern( ツァイレルンの花束)は、毎年一度は早朝散歩して野の花を摘む、私の最も好きな時間を音に写した曲、これが足長おじさんに殊に気に入られたのでした。


ではまた、、、ね。

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