ドルナッハのセミナー トミーさんとの出会い(S.Uchikoshi)

KAKOさんの「バーゼルの思い出」を読んで懐かしく思い出すことががあります。

2005年、今から7年も前の真冬のバーゼル空港です。私は、バーゼルから車で30分ほどのところにあるドルナッハというところで開かれるチターセミナーに参加すべく、バーゼル空港にひとり降り立ちました。小さなローカル空港でした。空港にはミュンヘンのハルトビッヒさんが私を出迎えてくれることになっていました。 しかし彼の姿は見えませんでした。 私は不安になりましたがもう少し、もう少しと待っていましたが彼はきません。だんだんと人々の姿が少なくなって私だけになるかと思われました。意を決して一台の残っていたタクシーに乗り込みドルナッハへと言うと幸いにも運転手は英語の話せる人で助かりました。大雪の中、ドルナッハのホテルに連れて行ってくれました。夜遅く、ハートウィッグさんが見えて言うには、申し訳なかった、実はスイスの税関とトラブルとなり足止めを食っていてたった今ついたばかりとのこと。スイスはEUに加盟していないためドイツ人でも税関を通らなければならないのです。

このセミナーには恵藤さんも参加することになっていて、到着の翌日から二人は近くのクロイスター(修道院)でのセミナーさんかが始まりました。恵藤さんは上級コースに参加、私は初級、中級のコースに参加しました。私のコ−スではF.ゴールデンさんのソナチネ ファシルでした。私はこの曲をかなり長い間勉強していましたので比較的気楽にレッスンを受けることが出来ました。最終日、参加者全員、約50名でソナチネファシルの合奏をしました。このとき指揮をされたのがマルテイン ケルバーさんです。

セミナーの最後は先生方の模範演奏で締めくくられます。ここで私たちはトミーさんの素晴らしい演奏を聴いてたいへん感動しました。曲名はエミールホルツの「ロマンツエ」でバスチターの曲です。私たちは、こんな美しい曲を弾かれるトミーさんを始めてみたのです。夜になると全員で宴会です。私は主催者のヨハネス ポップさんに頼んで彼にチターを弾いてもらい恵藤さんと「エーデルワイス」の合唱をしてたくさんの拍手を頂きました。その場にトミーさんもおられましたので、恵藤さんがさきほど彼が演奏した曲の楽譜をてに入れたいと言われるので彼に頼んでみました彼は即座に(Why not!!)つまり、いいですよという感じで楽譜を下さったのでしたこれが私たちのトミーさんとの出会いなのでした。 その翌年、私はシカゴ チタークラブの秋のコンサートに参加し、チターソリストとして参加されたトミーさんと再会しました。そこで日本でのコンサートやセミナーの話しが持ち上がり、翌年2007年の2月に東京でのコンサートとセミナーが実現したのでした。 そしてその2年後には神戸コンサートと続くことになったのです。

恵藤さん、ゆかりの地、バーゼルのコンサートの演奏、ぜひ頑張って来てください。

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