音楽博物館チターコンサート2(2/16)(春巴)

午後2時より、コンサートが始まりました。今回は、大阪音楽大学音楽博物館の第74回ミュージアム・コンサート「チロルのひびきツィター」(アルプスの自然に育まれた民族楽器)というタイトルで開催されました。

数日前までインフルエンザで寝込んでいらした惠藤先生は、まだ関節が痛くて指にも思うように力が入らないし、長くお話をすると咳が出てしまうと、とても心配しておられましたが、開演時にはかなり元気なご様子でした。

このコンサートでは、音域の違うクィントチター、ディスカントチター、アルトチター、バスチターを次々に取り替えての演奏でした。「もっと、楽器のことを詳しく説明したかったけれど、咳が出そうで咽が苦しいし、楽器が変わると指使いも変わるので、混乱しないように演奏するのに精一杯だったわ。」と惠藤先生のコンサート後のご感想・・・。バスチターなどは1オークターブの音域違いなのでまだ弾きやすいけれど、アルトチターは4度違いなので混乱しやすいそうです。私は、まだアルトチターは弾いたことがないのでこの苦労がわかりません。演奏しないって、気楽な物ですね・・・。

演奏曲のうち、数曲はソプラノ歌手の南美里(みなみみさと)さんに歌っていただきました。彼女はとても若く美しいソプラノ歌手なんですよ。中でも、「ウィーン我が夢の街」はとても素晴しかったと思います。

休憩時間では、音楽院のチター5台を展示して頂き、観客の皆さんにチターの体験をして頂きました。皆さん、熱心にいろいろなことを質問なさいました。

「弦の張り方は、1種類なのですか。」

「大きく分けて、2種類あります。標準式といわれるミュンヘン式と、ウィーン式があります。」

「それぞれどのように違うのですか。」

「この弦がウィーン式ではこの音、この弦がこの音・・・に張ります。」

するどい質問に、脇の下に汗をかきながらなんとか説明できました。日頃、惠藤先生や石原さんに教えてもらっていたおかげです。知らないと大恥をかくところでした。

後半もスムーズに進み、惠藤先生も気分が悪ならずに最後は観客の皆さんと「エーデルワイス」の大合唱で締めくくりました。観客の方から、花束もいただきご満悦の惠藤先生でした。

演奏曲目

南チロルのメヌエット

ウィーンの森の物語

コッヘル湖のすみれ

カルリのソナタニ長調

ヨハン大公のヨーデル

ウィーン我が夢の街

カルのソナタイ短調

ビールリンクのパストラーレ

ホルツのロマンツェ

シャルフのアンダルシア

おいで、いとしのチターよ

ローレライ

ハリーライムのテーマ

 

 

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