シャルフ教授の来日1(S.Uchikoshi)

シャルフ教授ご夫妻は10月23日から一週間の滞在のなかですべての予定をこなして10月29日に帰国されました。今回の来日は永谷音楽事務所の永谷さんがメインで、それに私と在日オーストリア大使館の文化フォーラム部がご協力する形ですべての計画を実行することができました。この中で私が関与したものについて簡単なご報告をさせていただきます。
横浜でチターセミナー(10月24日)
私の会社で所有するマンシヨンで行われました。私も含めて5人の生徒でソロや合奏も見ていただきました。午前中だけでしたがゆっくりとレッスンを受けることができました。
生徒さんの一人はシャルフ教授の演奏に感動して、自分のチターに教授のサインをお願いしました。教授も喜んでサインをしていました。また別の生徒さんの演奏を見て、日本にもこんな上手な方がいるのだ、と驚いていました。私のレッスンは、プラッパーモイルヒェンとギターの名曲のアルハンブラの思い出です。私は若いころこの曲をよく弾いていましたが、今はギターでトレモロは弾けませんのでチターで出来たらどんないよいかと思い習うことにしました。楽譜はギターの譜ですので弾き方を教えてもらわなければ全くわからない代物です。教授が弾くときれいなトレモロが聞こえてくるのが不思議です。
東京音楽大学でレクチャー コンサート(10月24日)
オーストリ大使館の文化フォーラム部の関係でレクチャー コンサートが大学の大きなステージのある講堂で行われました。教授が用意したチターに関する歴史的な事柄を中心とする有名な演奏者とその演奏録音を再現できるパワーポイントを使ってレクチャーが行われました。レクチャーの間には教授によるたくさんの演奏もされました。ソロの他に常石さやかさんとのデユオも数曲行われました。教授のお話はドイツ語でなされ、常石さんがこれを通訳をしました。
私に、よい機会なので浜松で行うトリオをこのコンサートでやりましょうとの提案でこれも実行されました。教授は、こんな理想的なリハーサルはないですよ、と言われて演奏しましたが、終わってみれば普段ならとても演奏など出来ないところで貴重な体験が出来たという喜びがひとしおでした。音大の構内は実によい雰囲気で、私もこんな大学に入れたらどんなにか素晴らしかっただろうかと思ってしまったのでした。
これから東京音大とブルックナー音大の提携がなされるようで、教授や生徒の交換などが計画されていると聞きました。
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