トミーさんと日本(3/22)芸文コンサート(コンサート編)

この4種の音域の異なるチターの演奏は、とても大変なんです。(正確には大変だそうです)それぞれ大きさが違うし、アルトチターはフレッドの位置も変わります、連続で次々に演奏するのは至難の技です。

全てのコンサートが終わった後、「この演奏は疲れたー。すごく集中力を必要とした。」とトミーさん。最後まで言わないのがトミーさんの良い所。これは、当日のプログラムです。

4種のチター演奏の後は、瀬戸春巴の「皇妃エリザベートとチターのお話」・・・これは緊張のあまり、顔がこわばって手が震えました。

なんとか上手くいったのは、ホールの設備の方の素晴しいアドバイスのおかげでした。(これは、また、会員専用ページに投稿しますね。)その中でお話しした「バイエルンのバラ」になぞらえて、トミーさんと惠藤先生の「バラの生垣」や「バイエルンの踊り」のデュオ。

ホワイエにチター数台を展示して、実際に観客の皆様にチターを触って頂いたりの休憩をはさんで、第2部は惠藤先生の「トロイメライ」から。

とても女性らしい美しい演奏でした。トミーさんもコンサート用のスーツに着替え、現代曲を演奏。

最後の2曲は、惠藤先生、石原さんと3人でトリオ。「ラデツキーマーチ」では、演奏が始まるとホールは、お約束のように、大きな手拍子が。お越しになられた皆様、ご協力まことに有り難うございました。アンコールの2曲も大好評で観客の皆様には喜んで頂いたのではと思います。

何事もなかったようにスムースに進んだコンサートのようですが、楽屋裏ではいろいろ大変です。進行に遅れがないか時計をにらんだり、次の楽器はそろっているか確認したりとと。。トリオ演奏の前、惠藤先生が突然「私の楽譜と譜面立てが無いのよー!」と大慌て。「そんな大きな物が無くなるはずないでしょう。」私もそうぼやきながらも探します。でも、ありません。なぜ?なぜ?皆にも手伝ってもらい、楽屋裏は譜面立て探しに大騒ぎです。ステージでは、トミーさんが調子よく「エンターテイナー」を演奏しています。これが終わると次はトリオ。時間がありません。どうしよう。。。「楽譜と譜面立てが行方不明なので演奏できません。」など言えるはずがありません。っとその時です。ホールの施設の方がモニターを見ながら「もしかしたら、あれじゃないですか?」と指差す画面には,しっかりと惠藤先生の楽譜と譜面立てが・・・。そう、惠藤先生は、「トロイメライ」の演奏の後、ステージのチターテーブルの上に、譜面立てを置いたままだったのです。一同、楽屋裏では大笑い・・・。後になれば,本当に笑える事件がたくさんありました。でもその時は、目を吊り上げて皆、焦っていたものですね。

さぁ、コンサート終了後は打ち上げが楽しみです。「ビールが僕を呼んでいる!」と私。「ミー ツウー!」とトミーさん。

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