白銀の世界へ(Kako)

ザルツカンマーグートで大活躍の、ツィター・シュタイリッシェハーモニカ奏者Cristian Krenslehner氏 および リンツ大学教授HerbertWalter氏の招請により、一月末に開催されるZither-Fest に参加する事となりました。日本のメロディーをツィター用に編曲し始めて10年余り、作品集も2巻まで完成した今、ツィターの故郷とも言えるザルツブルクで、演奏と講演によって日本を紹介出来ます事は、大層光栄であると共に責任の重大さも感じます。演奏はSolo 2曲・Duo1曲(Krenslehner氏と),講演は 私のツィターへの道 (Der Weg zu meiner Zither)と題して、二つの偶然に導かれた事と、明治以来の日本の音楽教育事情、さらに、どのようにしてZither が一般に広まったか、等をお話ししようと思っています。

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弾く練習をするのは勿論の事、お話しも私にとってはとても大変な事です。まず日本語で文章を書き、それをドイツ語作文し、次は読む練習です。ときどき笑って貰える箇所も用意したいし、あまり原稿ばかり見て読むのでは興ざめですし、やはりこれも‟練習“しなくてはなりません。折しも、今日12月10日は三人の日本人がノーベル物理学賞を授与される喜ばしい日です。 私のして来た事は、全くちっぽけな‟自分の趣味“にしか過ぎませんが、ノーベル物理学賞を受賞なさるお三方の、こみ上げる喜びがひしひしと解る気が致します。温暖な伊豆に暮らしていますので、雪景色も珍しく、ザルツブルクは一月末には白銀の世界かと、それも期待して。

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