アメリカの大統領はアメリカ第一主義のトランプ氏、伊東のジョーカー氏は他人の心に灯を!

『どうかしましたか?』 雨がショボショボ降る中、途方に暮れた様子で立っている私。駅のすぐ傍とは言え既に人通りも殆ど無い、時刻は22時40分。グレーのフード付きジャンパーに身を包んだ若い男の人が話し掛けてきました。西宮へANZ アンサンブルの練習への帰路、雨降りを考えて、駅から一番近い駐車場に車を停めて出掛けたのでした。いつもはもう少し離れた大きな駐車場、そこはいつでも丸一日停めて料金が800円。一番近い駐車場も“24時まで一日800円”と赤字で大書してある事を数日前に発見、ここの方が近くて良い!と喜んだのでした。千円札を入れて開錠しようとしまたが開かず、機械は更に3400円と表示。赤字大書看板の下をよく読むと、(月~金)と明記されているではありませんか!自分の見落としですから、金額については諦めるとして、5千円札を入れようとしましたら、“5千円・1万円札はお断り”と書かれています。

そこでまた “どうしよう!” と途方に暮れていたところだったのです。

グレーのフードで覆われたお顔はあまり良く解らないので、トランプの“ジョーカー”の様にも思えるその人に、経緯を説明し、「マックスバリューがまだ開いているからあそこで千円札を拵えて来れば良いわ、今入れた千円もどうなるのか解らないけど」と言って別れ、レモンを一つ、5千円札で買い千円札を作り、お店を出ようとした時また先程のジョーカー氏が 『手袋落としましたよ、千円は取り消しにして、ほら、これどうぞ』 と。

重ね重ねの親切に、どれ程私の気持が救われた事でしょう。

駐車料金を沢山支払わねばならなかった事で得た他人様からの親切、忘れられない出来事でした。この上は、自分の不注意で事故を起こす事など無い様に、と慎重に運転して帰宅したのでした。

あのジョーカー氏にお返しすることは出来ませんが、何時か何処かで誰かが困っていたら、声掛けの一つもして、人の心に灯を点せる私でありたいと思います。

1月30日 記    KAKO

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