バラやラヴェンダーが香しく咲き誇り、京鹿の子やホタルブクロといった日本の花は少ししとやかに憂いを含むかのように咲いています。
麗しの5月ももう僅か、やがて紫陽花が取って替わりますね。
キリスト教国では移動休暇となっている聖霊降臨祭、今年は遅くて6月の第一
週がそれに当たります。
その休暇を利用して、オーストリア・ツァイレルンで行われるセミナーには今年はアメリカからも一人二人参加するようです。殆どがオーストリアとドイツ、スイスからで東洋人は私一人です。
最近は、ANZ アンサンブルとTomy Temerson との演奏のお陰でDuo 曲に
取り組む事が多く、すでに舞台にも載せたものも溜まりましたので、今年の
ツァイレルン セミナーの展示に間に合う様にと、4・5月集中して本作り作業に
取り掛かりました。前回のSolo 曲集(1)・(2) は、印刷・製本全て自分で仕上
げましたが、今回は様々な理由から、印刷屋に依頼したのでした。
心血注いで作った曲の原稿ですから、それが印刷され本となって生まれ出る
様子を“どうしても見たい” とお願いして立ち合い、見物したのでした。
確かで速く、しかも綺麗!
次は何時になりますか、また本当に次を出せるかどうか自信がありませんけれど
希望を込めて、Duo 曲集(1)としたのでした。
次回も印刷は本職に頼もうと思っています。
このたびアコードチターの会が発足したニュースを嬉しく拝見しましたが、この
楽器、スイスではかなり盛んなようです。
Zither と言えば、どちらかと言うとアコードツィターをさす程で、私の曲集など
アコードではない方のツィターは区別して“Konzert-Zither” と言うそうです。
その様なわけで私の曲集も、Solo (2) からその表記に変えたのでした。
アコードツィターは、和音を簡便に付けられる様に絃が配列されており、楽譜も
独自の方式で絃と楽器本体の間に差し込み、番号に従って弾いてゆけば曲に
なるように出来てはおりますが、どんな楽器でも“楽しめる”段階になるまでには、
努力と練習が付き物です。
でも、今にアコードツィターとコンサートツィターの合奏も実現する事でしょう。
想像すると楽しくなりますね。 KAKO