お転婆ァさん健在の記

お転婆ァさん健在の記                   2019.9.3.  KAKO

抜けるように青い空 川の岸辺にハヤの子泳ぎ 空には飛び交う銀ヤンマ 樹々は眩しくそよぐ中 秋の始まり感じつつ、、、、、        マタタビの実を採りに中伊豆に連れてってもらいました。

はじめに廻った二箇所には、葉は有れど実はただの一つも見付けられず、三番目の目的地。人の入るを拒む鎖をまたぎ、幾つもの蜘蛛の巣を払いながら、河原へ降りる階段は細く丸い鉄棒で、“三点確保”と気を配り15段も降りました。向こう岸に渡るには,水面に出ている石伝い、飛び渡るには遠すぎて無理な私は意を決し、スニーカーとGパンでジャブジャブ歩く川の中。深さはせいぜい膝の下、冷たくて何と気持の良いことよ!

渡ってからは灌木の藪を暫く歩き抜け、『この辺りだよ』と教わって、絡まる小枝の上に目を凝らせば何やら青い実が。百円玉の大きさでごつごつしているあれがマタタビ。

教わったからこそ判るけど、灌木の藪はただ緑一色。またたび2.JPG-1

 

 

Wikipedia によれば、マタタビは、2~2.5cmのどんぐりに似た形の実を付ける。 生育の途中でマタタビ実バエの産卵により、ごつごつになり正常な実が熟す前に落ちるが、正常な実は秋に赤く熟すとか。今回はそのどんぐり様の正常に生育している実は一つも見付けられずじまい。漢方薬として使われるのは幸いにもマタタビ実バエの注射によってごつごつになった “虫よう果” とのことで、我が飼い猫へのお土産にと目を凝らせて採り集め、その姿こそマタタビに酔った人間と言うべきか。

「こんな山の中なのに、どうやってマタタビの木・蔓を見付けるの?」

『花をつける先端部の葉は6~7月の花の時期に白く変化するから、遠くからでもあそこにあるって解るンだよ。葉が白くなるのは花粉を運ぶ昆虫を誘うサインだそうだ。』

「あらそう!来年6月頃、どこにあるか気を付けてドライヴしてみるヮ。」

大きなオートバイにも乗る彼は、『マタタビ探訪には小型が良いよ、どんな小道にも入れるし、止められるからネ』と。どうやらオートバイを乗り分けて伊豆半島をくまなく走り回り、知り尽くしているらしい。

折々に差し伸べられる手と杖に助けられつも梯子と川を無事渡り、自分で見付けてもいだ実は、今まさに宝物。

車を止めた林道入り口に戻り、二人並んで一休み。『食べてみる?』と実のかけら5ミリ四方を差し出され、口に含むとピリッと辛く、噛めば更に広がる苦味と辛さ、マタタビと知らずばペッと吐き出すであろうその味わい。

マタタビ.JPG-1

帰ってさっそく猫に匂いを嗅がせると、『なんだか良い匂いだけど、よくわかんないや!』と鈍い反応。

200gも採れたこのマタタビ、猫用には乾燥させて粉末に、人間用にはブランテーに漬けてみようかな。

 

 

ほのぼのと

思い出さるる

マタタビ探し

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