覚えておこう 来生の為に     KAKO

IMG_5222-1マルベリー(mulberry)桑の実の事なンですって。私の桑の木はひこばえから漸く実が採れるようになって、掌一杯がようやっと。

今から20年余り前の話、伊豆高原を散歩していて大きな桑の木を見つけました。実が黒く実る頃にまた来よう!と密かに心に決め、6月を待ち、伊豆急に乗って(当時車の免許を持っていませんでしたので)通ったものでした。あの、楽しい事に使う篭を持って。

土地の真ん中にその桑の木は堂々と枝を拡げ、まるで王様のよう、でも実をつけるのだから女王様でしょうね、大きな太い枝が幹から傘の骨の様に弧を描いて地に着くまで伸びています。

その傘の内側に入って実を摘むのですから、外側からは殆ど気付かれる事がありません。鳥たちはこの桑の木は内側に実を付けている事、気付いていないよう、啄ばんだ様子もありませんもの。鳥になって飛びながら眼下に広がる野原を見渡せば、そこここに赤い野イチゴが実っている、桑の実だって大好物だもの。そんなものを食べながら、今日はあの山まで飛んでみようかな、明日はあの手石島へ、、、と冒険も出来るのですもの,鳥は良いな。女王様の桑の木は内側に実を付ける事、確り覚えておこう!

来世、鳥に生まれた時の為に。                      2020.5.30. KAKO

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