あまびえさま

img001-1あまびえさま

 江戸時代から伝わる日本の妖怪で、海中から光を輝かせる等の不思議な現象を起こし,豊作・疫病などに関する予言を行った、と言われています。後に人々はこれを疫病からのお守りとして、身につけるようになったとか。

 “モラ” (中南米・カリブ海の島に住むクナ族の手芸手法、多重アップリケ)の作家で、山口県・広島県などで活躍する、山口時代からの友が、“新型コロナウイルスの感染が拡大する中、少しでも早い収束を、との願いを込めて“ と、先日来訪の折りに、完成間際の作品を見せてくれました。

 その友を、伊豆半島西側の戸田(へた)に案内し、駿河湾越しの富士山や御浜岬の眺望を楽しんだ後、町民資料館に寄りましたら、昔の船具や生活用具と共に、言い伝えなども展示されてあり、その中に“あまびえ様”の大きな絵図がありました。それは、髪の長い女性が着物を身に着けた上半身にウロコ、尾ひれの下半身、言うならば、人魚の日本版といった姿ではありますが、美しい西洋の人魚よりも、妖怪に近い感じがしたものでした。友の作った“あまびえさま”は、作者に似て、あどけない愛らしさがあり、お守りとしても持ち歩きたくなる図柄と思います。

 あまびえさまは、見るだけでも効き目があるそうですよ。

ありがたや ありがたや

2020年7月12日 KAKO

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