10月末に、伊東・富戸から小さな船で出港、伊東の海岸線を観る機会に恵まれました。舳先に一番近い場所に横並びに腰掛けました。思いの外、波が高く、うねりもあり酔ってしまいそう。ベンチの板を跨ぐ格好で波に抗い、騎乗の人の様に身体の平衡を保った2時間でした。海から眺めた海岸線・遠くの山並みは、普段、陸で暮らして居る者には見る事の出来ない何千年・何万年もの時のリズムを思い知らされるかの如き、威厳に満ちた美しさでした。
波を浴び 眺むる大地は 柱状節理
遥か昔の 燃ゆる熔岩
11月3日 文化の日に相応しいニュースが私の下に入りました。
外つ国で 出版(だ)されるという 楽譜集
子 もたぬ吾の 生きた証か
玄関の瓶に金魚が一匹も居ないのを知った近所の人が赤い和金を2匹入れてくれました。翌朝「金魚ちゃん、ごはんよ!」と言いかけて咄嗟に名前が決まりました。
独り居に 新たに迎えし 金魚たち
瓶が世界の 野の花(ののか)と鹿の子
KAKO