短歌の学校一年生 (17)

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縫ひし友勿体なくて使へぬと 吾引き継ぎてキルト華やぐ

友の霊安きを祈り弾くツィター うさぎのダンスはお月見の夜に

久々に墨の香ききつ半紙に向かふ 秋風立つも汗ばむ額

歌会始のお題は “窓”、応募規定に従って、付け焼刃ながら、筆書きの練習を一週間しました。

桃ほっぺ紅紫の丸大根 小さき望みも種に託して

水玉の草間彌生の作品は 時鳥草(ほととぎす)から暗示受けしか

DSC09713ホトトギス2021.09.30..JPGB8神代植物公園

 写真 大辻一徳(自然科学写真家)

美しと思ひて撮す写真家の 心顕(うつ)して時鳥草かな

貴(あて)やかな振り袖姿の奏でしは 日本に於けるピアノの歴史

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遠笠の裾野彩る白嫁菜 お後の車お先にどうぞ

三人の三年ぶりの再会は 伊豆の足湯でラインダンスを

酔芙蓉紅ほんのりとおちょぼ口 思ひ打ち明け紅の夕

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返句     今晩は 一献いかが 酔芙蓉 (昌)

ヒョンな事から俳家の(昌)氏と短歌初学の私とのメール交換が始まりました。これは、21年前のインスブルックでのロイブル婦人との出逢いに匹敵する程の有難く素晴らしいもの、これからの道を照らす灯となる予感がするのです。

蝶、ルリタテハの取り持つ縁としておきましょう。

                 令和3年 神無月25日 歌人 野の花

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