短歌の學校一年生(30)

アメショウとキジトラミックスお揃いで 泥大島の衣を纏い

玄関の開く音聴き分けちょこなんと 座して待ち居る二匹の仔猫

猫達のかなり本気なレスリング ルールあるらしやがて解くる

粗相せし猫にも道理のあるものを 気付きの遅しを「幸」に謝る

「訓練」の不穏な響きに猫固まりぬ 遠き国なる犬猫思ふ

庭仕事手伝いたしとふ友のあり 送り迎えにランチを付けて

ハタハタと戸を叩く音い出みれば 枯れ葉の輪舞凩の朝

落ち葉かき東へ西へ舞いゆきて なかなか決まらぬ塵取りゴール

庭にい出「氷が張った」と吾が声の 弾みに気付く独り居の朝

ISS北から南へ飛び去りぬ 関東平野の夜景を愛でつ

誕生日心華やぐクリスマス 今生あるを尊び感謝す

吾が願い下りなだらかこの八十路 背に陽を受けて歩みの軽きを

令和4年師走25日 うた人野の花

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