短歌の學校一年生(33)

山間(やまあい)の友の住まいに百千鳥訪ない来ては羽根を披露す

(相思鳥)

大輪の赤き椿の花ゆらり 陽炎燃ゆる雨あがりの朝

歳重ね花への好み移りゆき 薄墨の山桜こそ好もし

墓参りとにかく済ませ彼岸過ぐ ゆるしゆるされシネコンへ行く

待ち居りし歌集二冊目恵与され読み進むれば吾も詠まれ居り

まっしぐら流しの上の灯り紐 二匹で踊る猫おけさ節

猫二匹隙を狙いて外に出で 兎か栗鼠かと見紛うばかり

猫たちのご褒美の鐘覚えしも 脱走せし時何の力も

猫兄弟歌メモ齧り弾き破る そんなにうまいか吾が短歌

電動の猫のトイレの届きたり 興味深々二匹と一人

令和5年弥生25日 うた人野の花

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