セミナー報告(4 ) ラッフェレ(Raffele)入門講座

IMG_3079.JPG-1IMG_3208.JPG-1記録を繰ってみても解らない程、前の事になってしまいました。惠藤美津子さんと一緒にドイツへ行った時か、ミュンヘンからウィーンへ回った時か思い出せませんが、二人でラッフェレを買い、それぞれ抱えて日本に帰った事がありました。

その後、美津子さんと二人で楽器に絵を描いた日のことは、はっきりと思い出せるのですが。

この度セミナーで入門講座があると知り、自分のラッフェレを取り出してみると、奏でられもせず“埃高き楽器”と化しているではありませんか。当然です、ただ飾って置かれたのですから。IMG_3078.JPG-1.JPG-1

さて、オーバーレヒナーによる入門講座、8名がクラスメート。現代の楽器メーカー、Wuensche, Kleitsch, そしてツィターに似たフォルムでGriff もツィターとは異なるBundを持つ昔ながらのラッフェレの二種類があり,絃はどれも同じA/A/Dの三本が張られています。それをギターのピッグを親指と人差し指の側面に挟んではじいて音を出すのです。

現代のRaffele は半音階のBund ですから何調でも弾けますが、昔ながらのものは、シャープが三つまで、フラット系の調は”B” が出せないからダメという制約がありますが、大抵シャープ二つまでの調で弾く曲ばかりで、困る事も無いようです。他の楽器の伴奏をする場合や、新しい可能性を追求するなら、断然現代のRaffele が良いでしょう。受講生それぞれに楽器、楽譜とピッグがあてがわれ、実際に音を出してみると、どちらも歯切れ良い大きな音で、とても気分の良い楽器です。また、ツィターの上手な人は、Griff を素早く掴み替える事が出来ますので、やはりそこで上手・下手の差が付くようでした。ピッグをつまんだ手首を動かすのではなく、腕を水平に軽やかに動かして音を出す事、その他は、左手をGriff 上で如何に素早く和音を掴むか、が重要です。このクラスはツィターにも自信のある、上級者ばかりが参加していましたので、すぐに“様になる演奏”が出来、私などなかなか付いて行けず、はじめの内は ”Luft Raffele” (エア ラッフェレ)よ、等と言って弾く真似をしたものです。その日の練習時間が済んでからもRaffele を借りて自室で和音を掴む練習をし、やっとの事で最終日のマチネーコンサートに間に合わせたのでした。曲目は”Raffele – Galopp”

7月4日   KAKO

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