セミナー報告 (5) Volksmusik-Abend

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日曜の夜は“民族音楽の夕べ”です。ここで自分の手がけた曲を弾くこともセミナーに参加するに当たって自らに課した課題の一つです。今までは、日本の童謡・歌曲などをツィター用に編曲したものを発表していましたが、今年は全くのオリジナルを。

“かぐやの見たもの” “Was sie gesehen hat” この曲は10年前に内之浦から打ち上げられた、月探査衛星“かぐや”が一年後に送って来た、月から見た満地球の映像、かぐやが送ってこなければ、地球人は見る事が不可能なこの映像に感激して作った曲でした。

まん丸で青く輝く星、この星の上で争い事が起きているなど、まるで考えられない程美しい星、それが地球なのです。“かぐや”という名の由来になったかぐや姫のお話と共に、満月ならぬ、満地球の美しい映像について、ドイツ語で用意した説明文を読み上げたうえで、弾いたのでした。“民族音楽の夕べ”ですから、プログラムの殆どがいろいろの民族楽器での合奏で、ツィターソロは二人だけでした。

この民族音楽の夕べは毎年 日曜の夜、食堂を片付けて、飲み物、ワインやビールを楽しみながら行われます。そして、子供や精一杯努力している者に対しては聴き手が温かな思いやりの溢れる拍手を惜しみなく与えます。私の下手なドイツ語での説明と不思議な響きの、初めて聴く曲に対しても盛大な拍手を頂き、立ってお辞儀をしたのでした。この“夕べ”が無事に済んで初めて、早朝の散歩に出掛ける心の余裕が生まれるのも、いつもの事なのです。

7月6日  KAKO

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