豆本(KAKO)

秋と共に来春のTomyコンサートの準備で忙しくなる事を見越し、 ”Japanische Melodien fuer Zither (2) の編集を夏の暑さの中手の甲にじわじわと汗を噴出させながら進めたものでした。
解説文のドイツ語部分は、Zeillernの友に目を通してもらうため、今は飛行機でドイツに向かっていますから印刷の作業は進められません。返事が返って来るまでが手持無沙汰です。大きな間違えは無いものとして豆本を作って遊びました。

A-4 サイズの原稿をL版・分割印刷に掛けると、一頁が9×6.35cmに刷り上がってきます。パソコンが偉いのか印刷機が偉いのか、印刷機から出て来る紙を見てとにかく感心したものです。パソコンと印刷機の両方とも、偉いのでしょうね。

文字のフォントは12P.で打ったものが4P位に、10が2位で拡大鏡なしでも何とか判読出来ますから“豆本”と言うよりは“雛本”でしょうか。でも刺繍などは細かいほど丹念さを要求され、仕上がったものも素晴らしくなります。
ツィターの為の日本のメロディー集(2)も楽譜として使うためには一頁がA-4サイズの方が断然良いわけですが、“雛本”にはそれなりの面白さと美しさがある様に思います。作業中も多少の緊張感は持ちつつも、手芸をしている様な穏やかで楽しい時間を、そして綴じ終えた時には、こんなに小さな作品にも大きな喜びを感ずることが出来ました。

写真はミュンヘンの人形作家 Elisabeth Pongratz 作のRuri ちゃんに持たせて。もう17年前になりますか、美津子さんと一緒に行って求めたものです。

カテゴリー: 新着情報   パーマリンク