いよいよ セミナー

ツィターに関する総合的な実践と知識、もしもこれらがいくらかでも私の身に付いているとするならば、それはまぎれもなく、このセミナーに十年余り参加し続けて来たお蔭、とつくづく実感しています。このセミナーこそが私の先生、これに依って育てられたと言えるでしょう。

実際はたった5日間、個人レッスンは30分づつで僅か3回。これで何が出来ようか、とも言えますけれど、それでも自分の課題や進むべき道、そしてツィター界の現状と方向、そういったものは参加してみて初めて身をもって解るものではないでしょうか。

第一日目は午後から始まります。希望した講師の下でオリエンテーリングの後、譜面を渡されアンサンブルの練習を2時間、夕食の後、モーツアルト時代のダンスを、クラスを取らない人も自由参加を歓迎され、優雅なダンスとは言えこの一時間は結構な運動量でした。

この夜はまだあるのです。F.Golden の "Kapodaster”についての説明です。

  1. ゴールデン先生は、昔から他人が考え付かない様な工夫を編み出し、実践する人でした。例えば絃の張り方、ミュンヘン式調弦の標準ツィターに、伴奏絃のみにウィーン式を取り入れて、指の跳躍を少なくする工夫。

この度の新しい工夫はPatentを申請したい程の意気込みで、楽器製作者のWuenscheと電話で相談し合って開発したそうです。 外側のメロディー絃aを5度上のE絃(ギター絃を使用)に替え、“Kapodaster”と称するコの字型の金属器具を、Griffの第一ブントにはめる、そうする事により、和音を弾く場合、ポジションの取り方が楽になる。その説明と実践を熱く語ったのでした。

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