リーエン・バーゼル ツィターコンサートに参加して まとめ

リーエン・バーゼル ツィターコンサートに参加して まとめ

努力が実って成功する、という時に、ドイツ語では “gelingen” という語を使います。正にこの  “ゲリンゲン” が相応しい演奏だったからこそ、鳴り止まぬ拍手を浴びる事が出来たのでしょう。

編曲者の私は曲に対しての思い入れもひとしおでしたから、その分不安も大きかったのですが、演奏し終えた時の割れるような拍手と会場の雰囲気から、不安も綺麗に解け去ったのでした。

演奏後、Tomy Temerson からANZ アンサンブルの音楽的にも優れた演奏に、そして編曲についても身に余るお褒めのお言葉を頂き、一同、大層感激したものでした。

Solo ではなく、8名が心を一にしての演奏で、それが聴き手に大きな感動を呼び起こした一因かと思います。

小中高生の合唱コンクール、優勝校の演奏をたまたまTV.を点けて聴く事がありますが、その時のゾクッとする様な感激がBasel のお客さんにも襲ったのではないでしょうか。という事は、あの拍手にも色々の思いが込められている事を読み取らなくてはなりません。はるばる日本からやって来たANZ アンサンブル、メンバーはそれぞれに異なる事情というものを抱えて居るには違いないけれど、ツィターに寄せる大いなる情熱でもって、それ等をクリアーし、努力を積み重ね、こうしてBasel で演奏した、その事に対しての労いの気持ち、温かい思い遣りの籠った拍手であったという事を。もし次回が恵まれるなら、その “思いやり” 抜きでも鳴り止まぬ拍手を浴びられる様に、精進したいものと思います。

また、Basel 行には参加しなくても、陰で支えて下さった方々に、ご報告がてら、心からの感謝をここに捧げます。

2016年12月   KAKO

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