まるで天国!   KAKO

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矢車草の濃い青をベースに、ぽかりふわりと優しく揺れ咲く様々な色のひなげし、妻白雛菊や姫金魚草など6種の花が6万㎡余り(東京ドームの1.3倍)もの広さの田に咲き乱れています。 新緑の山並みに囲まれた田んぼのお花畑、天国とはまさにこんなと所かと思える光景が、今も目をつぶると脳裏に浮かぶのです。

車のオーディオにTomy/Mitsuko Duo CD.を、目的地をナヴィにセットし、飲み水、地図、日よけ帽子、鋏、バケツ、水、ビニール袋、タオル、全てよし。

途中、同好の友を助手席に迎えてさあ出発。

伊豆半島の東海岸、早咲きの桜で名高い河津から、バラのバガテル公園裏を通り抜け、半島を縦断するルートで松崎へ。 心地よくCD を聴きながら山間部をひたすら走り、バサラ峠を越えると道は下り坂、やがて土地は平に開けて民家もちらほらと。

川幅も広く、ゆったりと流れる那賀川、護岸工事などはされていない自然の美しい岸辺には草が青々と茂り、片側の岸は桜並木が続きます。

この部落の人々の春を迎える喜びの大きさはいかばかりか、と想い巡らしながら、目的地に到着。

この地区は、那賀川に添って田んぼが広がり、秋、お米の収穫後は春に向けて花畑を作り、ゴールデンウィークに花摘みを人々に開放、その後はまた田んぼにしてお米を作る、といった活動を町営で10年余りに亘り、続けて来たのですが、毎年の維持が大変で今年限り、と聞いたものですから、何が何でも行ってみたいとの思いでやって来たのでした。

お花畑の入り口には等身大の “案山子” が立てられます。今年のテーマは “綱引き” で、まるで本物の人間と見まがうばかりの張り子の人形が、老若男女のお下がりの衣服や帽子、靴を身に着けて、あるものは動作や表情を誇張し、生きた人間よりも面白く生き生きと作られている事には感心しきり。 40体もの案山子人形が二方に分かれて綱引きをし、念の入った事には、周りに応援の家族、見物人まで配して、それを見物する本物の人間も案山子にすっかり溶け込んで、どれが人間やら案山子やら。

この期間のみ営業の “おふくろの店” でお昼のお弁当を調達し、花畑を広く見渡せる木陰で日常を忘れてゆっくりと過ごしたのでした。

IMG_3567.JPG-1.JPG-2そして、摘み放題の花園に入って膨らんだ蕾を主に、歳の数ほども摘めば満足するかと思いきや、100を数え、さらに“おまけ”、片手では掴めない量、結局125本もの花束となったのでした。

天国へ行っても私、欲張りなのかしら、ね。

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