短歌の学校一年生(5)

一月末、雨上がりに風強く、こんな日は富士が良く見えるかと思い立ち、西伊豆は戸田、駐車スペースが整えられている“出逢い岬”に行きました。降った雨の量から予想したよりは少なく、富士山は上の方だけ雪が積もっていましたが、風の強い事が雪煙りで見て取れました。今日こそ、と思って来ても期待を裏切られる事の多い富士ですけど、清しい思いで帰路につきました。

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雪煙り天女舞う富士見はるかし

       風待ち船抱く戸田湾の砂洲

駿河湾波越しに見る白き富士

       天女の舞か雪煙り立ち

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吾が暮らし話し相手はねこ一匹

      可愛さずっしり5キロも軽し

空耳かはたまた百舌鳥の鳴き真似か

      薄氷溶かす鶯の聲

雪の日も止まれ進めの旗を振り

         彼の誇りが車を指揮す

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新しく眼鏡誂え辞書試す

  賢くなりしか老いし頭脳(あたま)も

結果聞く親しき友の胃の検査

       思わず手握るコロナも忘れ

困り果て教えを乞いしパソコンの

    帰路 “超” が付く嬉しさ有難さ

微笑みつ指折り数え詠む吾は

    短歌の學校一年生

短歌の良し悪しはまだ何にも解からず、わからないからこ そ、こうして臆面もなく発表できるのでしょう。短歌の上級生のお姉さま方は、“こうすると少しはマシになる“と教えて下さいますけれど、自分の最初の気持から離れる気がして、拙いものをそのままに。

                                      如月                             和子

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