浜松市楽器博物館でチターとピアノ アンサンブル(S.Uchikoshi)

去る8月10日に浜松市楽器博物館において私のチターと博物館職員のピアニスト 近藤晴香さんとのアンサンブルのコンサートを行いました。2回の公演でそれぞれ30分くらいのミニコンサートです。全部で5曲の演奏です。そのうちピアノとの合奏は3曲です。近藤さんはじめ博物館の館長、嶋 和彦さんもとても親切に対応していただき何とか演奏を終えることが出来ました。

コンサートの始めに慣れないアルプホルンのファンファーレを吹いてから演奏に入るのですが、チターの演奏は出来がわるくてある曲では途中で止まってしまいたいへん恥ずかしい思いをしました。自分ではかなり練習を重ねて自信もあったのですが、ステージに立つと、こんなところでというところで失敗するものですね。第一回公演のあと館長さんからのアドヴァイスがあってこれがたいへん役に立ったのですが、私としては、もうこれで浜松での演奏もおしまい、と思いながら最後の曲を弾いたものでした。帰宅するときの心の重かったこと、でもよい勉強をさせていただいたと自分に言い聞かせてヤケ酒を飲んでその日は休みました。

翌日、嶋館長から昨日のコンサート出演のお礼と、寄贈したチターのお礼がメールで寄せられ、そこには次のようなことが書いてあったのです。「見ていてほほえましいコンサートでした。おじいさんと孫のような感じでした。演奏されたレントラー2曲はとてもこなれていて、聴いていて安心致します。アルプスの民族舞踊を彷彿とさせて素敵です。やっぱりチターにはこのような曲が一番似合います。レントラーにはリコーダーでオブリガードが簡単に付けられます。また、バイオリンも加わると一層すてきになるでしょう。次回は私も、出来ればヴァイオリンの小山さんも参加させていただきます」。これを読んで急に力が湧いてきました。これは落ち込んではいられない。すぐにその気になってしまうのは私の欠点なのかもしれません。いづれにしても心も体も軽くなりました。そして今月25日の最後のコンサートに向けて練習を開始したのでした。

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