エリザベートの愛したチターとお菓子1(春巴)

10月19日(土)北九州市小倉北区のレストランTANTO TANTO(タントタント)で第1回エリザベートの愛したチターとお菓子のチターカフェコンサートが開かれました。

日頃、強烈な貧血で朝起きられない私もこの日ばかりは朝6時前に起床・・・這うようにして洗面室に行って歯磨きをしていると、歯ブラシが鼻の穴に入ったり靴下を逆さまにはいたりと、これからどうなるのかと不安な1日の始まりでした。

チターやチターテーブル、イス等をタクシーに積み込み会場に9時に到着すると、レストランのシェフや従業員の方がお菓子作りを進めておられました。朝、6時から準備されていたそうです。この日も昼のランチ営業は普段通り行なうので朝早くから来られたということです。私の思いつきで限られた予算で、皇妃エリザベートの愛したお菓子を作ってもらうにあたり、レストラン タントタントの河野シェフや石富さんやお店のスタッフの方には本当にお世話になりました。感謝の気持ちで一杯です。

会場のレストランに荷物を降ろし、チターテーブル等を組立て、照明スポットなどの調整をしている間にもう、10時過ぎ・・・。惠藤先生の乗られた新幹線が駅に着く時間です!タクシーを飛ばして急いで新幹線の駅へ!ギリギリ間に合って惠藤先生とアメリカから来られた広瀬さんをお出迎え。ご挨拶もそこそこに今度は会場にタクシーで逆戻り。息つく暇もなく、リハーサルの開始です。何とも人使いの荒い私です・・・惠藤先生ゴメンンナサイ。

さて、リハーサルです。惠藤先生は日頃から演奏会を頻繁にこなしているのでリハーサルもスムーズに済みましたが、問題は私とのデュオ演奏のリハーサル・・・。何しろコンサートでデュオ演奏するのは初めてです。おまけに目の悪い私は楽譜がよく見えないのでで、暗譜する他ありません。今までも暗譜はしていたので、大した事はないだろうと思っていましたが、私の演奏する箇所は第2パートです。つまりメインのメロディーではないので、暗譜しにくい事を知りました。第1パートを頭の中で鳴らしながら第2パートを演奏して暗譜していく・・・。この3週間は頭が2つ欲しいと思いました。それでも何とか暗譜して、いざ本番のリハーサルへ!デュオ演奏って相手の音をよく聞かないと演奏できないし、あまりそればかり聞いていると今度は相手の音にいつの間にかつられてしまって相手と同じ音を出してしまったりしてなかなか大変なんですよ。事前に何度か惠藤先生とデュオの練習はしていたので、リハーサルは少しの注意だけで無事に終わりました。ホッとしました。・・・が実は・・・?この続きは次の報告にいたしましょう。

3時からの開演なので、30分前になると次々に観客の皆様が・・・。そのころレストランの厨房では、お昼のランチの後片付けとカフェコンサートのお菓子の準備で戦場のようになっていました。惠藤先生と私は、笑顔で観客の皆様をお出迎え。こういう時って、私はとてつもなく図太くなれるんですよね。。。来られた方から、順に飲み物を出してもらい、3時に皆そろわれましたので、いよいよカフェコンサートの第1部「エリザベートの愛したお菓子」の始まりです。

 

第1回のメニューは・・・

リンゴの甘煮のパラチンケン、カラメルソース

木イチゴのシャーベット、マツェドーニエン添え

ザッハトルテ、シュラーク(ザーネ)

すみれの砂糖漬け

の4種類。すみれの砂糖漬けはウィーンの王室御用達菓子店デーメルのすみれの砂糖漬けを使いました。

すぐに溶けるシャーベットを召し上がって頂いた頃から皇妃エリザベートやその父親マックス(マクシミリアン)大公とチター改良のお話。当時のヨーロッパの時代背景、日本の時代背景のお話等、約55分の第1部はお菓子とお話しで楽しく過ごしました。その後、奥の演奏会場へ皆様をご案内。

さてさて、いよいよチター演奏の開始です。この後どうなることやら・・・それは次回の講釈で!(2へ続く)

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