主人を慕う飛梅(春巴)

先日、福岡県太宰府市の国立博物館に「七支刀」を見に行きました。なかなか見られない貴重な国宝なので寒い中、頑張って早起きして行きました。博物館は太宰府天満宮の近くにあるので、久しぶりに太宰府天満宮も参拝。。。ゆっくりとお参りするのは、30年ぶりくらいです。まず、境内に入って驚いた事・・・そこらあたりに中国語の嵐、嵐、嵐。「おみくじ」まで中国語でおおきく表示されていました。境内というのは静かなものと思っていましたが、日本語より大きな声で中国語が飛び交っています。この神社にお祭りされている菅原道真公は高名な漢学者でもあったので、なんとも複雑な心境でございましょう。トミーさんが、昨年来日された時、成田空港で「メニー、メニー、チャイニーズピープル!!」と言われたのを思い出しました。

この太宰府天満宮の拝殿の前には「飛梅(とびうめ)」の木があります。失脚して左遷された道真公は平安京の屋敷の庭の桜、松、梅に別れの歌を詠みます。

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東風(こち)吹かば 匂い起こせよ 梅の花 あるじなしとて 春な忘れそ」

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平安京を遠く離れ、遠い九州の太宰府に左遷された道真公を慕って、あまりの悲しさに桜の木は枯れてしまい、松の木は飛んで行く間に力尽きてしまい、梅の木だけが一晩で太宰府まで飛んで行き、花を咲かせたということです。この梅は樹齢千年を越えるといわれ、春の初めに他のどの梅より早く花をつけるそうです。本当に久しぶりの飛梅との再開でしたが、さすがに我が家の梅とは風格が違います。

お参りをすませ、博物館に行き,帰りはいつもお世話になっている「梅が枝餅」のお店で休憩・・・。このお店の梅が枝餅はすごく美味しいんですよ!10年くらい前、6〜7件の梅が枝餅のお店を食べ比べて感動したお店なんです。いつも注文してから一つづつ手焼きで焼きて下さいます。美味しい梅が枝餅を食べながら、大事な事を忘れている事を思いだしました。「チターの腕が上達しますように・・・。」と神様にお願いするのを忘れていました。次回は、きちんと神様にお願いしようと思います。

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