奇跡の出会い

奇跡のような出会い。

4月15日伊東での“快遊会”ではまるで文化サロンのような才能豊かな方たちが集まられていました。その中に、和子さんとは昔からのお付き合いをされている姉妹の方がいらっしゃいました。自己紹介の時にお名前は覚えていなかったのですが「息子がKオーケストラのヴィオラ奏者です」と言われ「アラッ」と思い、友人の息子さんも同じオーケストラで奏者でしたのでお話をさせていただきました。

そして5月。、学生時代、私がピアノ伴奏をしていたオーボエ専攻だった友人が大阪のホールで40周年リサイタルを開くので聴きにいきました。素晴らしいコンサートでアンコールでは涙が止まりませんでした。卒業後ドイツへ留学して研鑽を積み室内楽を主催し指揮者として40年頑張ってきた音にはそんな歴史を感じました。

終演後、楽屋口で同級生が集まり学生時代と変わらないおしゃべりをして最後に彼が毎月開いている教会でのコンサートに「チャペルコンサートにも来て。」と言われ行く約束をしました。

数日後、何気なくプログラムの下に小さく書かれていたチャペルコンサートのお知らせに目が留まりました。そこには、6月のチャペルコンサート“K響ヴィオラ奏者、KK氏を迎えて”と書かれていました。もしかして快遊会でお会いしたあの方の息子さんでは?とすぐにメールで確かめましたらKAKOさんもびっくり!その方のご子息でした。

お母様は東京にお住まいでしたが、息子さんのコンサートには大阪まで来られると言うので連絡して昨日のコンサートで再会しました。

コンサートではモーツァルトの“ヴァイオリンとヴィオラのためのコンツェルト”のソリストとして弾かれ素晴らしい演奏でした。そしてアンコールではその同じ曲(2楽章アンダンテ)を楽器の1本だけ調弦を半音下げて演奏されました。同じ曲を演奏されたので音色の違いが良くわかりましたが、調弦を変えてどうやって弾くのか大変不思議でした。終わってそのことを聴きましたら指使いを全部代えて弾いていたそうです。すごいテクニック!そんな超絶技巧を顔色変えずに演奏される実力に感銘を受け、感動のコンサートでした。終演後、ヴァイオリン奏者のお母様とは大学時代の友人なので3人で打ち上げをしましょう、と近くのお店に。Kさんのお母様Mさんとカコさんとの繋がりをお聞きしましたら、伯父様の代からのつながりだとか。カコさんと私とのお付き合いも20年以上になりますが、4月に伊東に行っていなかったら、5月の40周年コンサートに行っていなかったら、プログラムのお知らせに気がつかなかったら、Mさんとお話できなかったのと思い、奇跡のような偶然が重なった再会の夜でした。

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