晩秋に出回る葡萄、スチューベンでジャムを作るのが好きです。
葡萄一粒に4~5個の種が入っていて、それを小さな果物ナイフで取り除
きます。種取りも長年のうちに効率良く出来るようになり、TV・CD・
ラジオ等、人工の音は入れず、鳥の声、風に揺れて鳴るチューブの音など聴きながら、何やら楽しく不思議な事のみ想い描きつつ。
大鍋で グツグツ煮詰める 葡萄ジャム
ヘラ持つ吾は 魔女になりきり
暮からお正月、寒い日が多いでした。庭の鳥の水浴びの鉢やジョウロに
も氷が張り、こんな事何年ぶり?
薄氷の 張りし瓶底 覗き見ぬ
動かぬ金魚 野の花と鹿の子
悩む日々 迷える青春 とうに去り
初めて手にする 対訳ゲーテ
老いたとて悩み迷いは 日々あらた
初めて手にする ゲーテの詩集
一節を 味わいて読む 対訳ゲーテ
心の光と 今輝きぬ
令和三年 睦月 和子