短歌の學校一年生番外編全国短歌大会でNHKホールへ

居酒屋も赤提灯も知らぬ身に 写真は語る人間模様

上記の歌は、俳句の知人から送られて来た居酒屋の写真及びコメント、『写真は大衆酒場。生ビールに牛肉煮込み、マグロ中トロぶつ などが旨い。右端の男など、何か気に入らない事があったら、直ぐにグラスを割って立ち上がりそうな迫力のある目付き、前の席の左卜全の様な爺様、早く家に帰ればいいのに、こういう居酒屋が好きなんでしょうなあ』を大いに参考にして詠んだものです。

去年よりNHK学園短歌通信講座を受講し始めました。

通信講座は毎月宿題があり、提出しますと講師から添削の上、返送されます。

その他に、公募の短歌に応募出来る用紙が入っていたりして、その場合には宿題の一つと捉えて応募しています。

従って余り重きも置かず、すっかり忘れていたところ入選の知らせが届き、ビックリしたのでした。応募総数17,004首、入選3,402首、入選する事自体は大した事では無いのですが、NHKホールでの大会(3月11日)では、現代の有名歌人を直に眺めて話を聞けますし、TV画面でよく見るNHKホールに一度行ってみたかったと言う野次馬根性も手伝って出掛けたのでした。

NHK ホールの前で

壇上には永田和宏・俵万智 他八名の選者、特選第一席から三席まで、その他秀歌を詠んだ人々が並び、その歌が順に披露され、選者の解説が続くのでした。

解説を聞くと、成程、そこにこの歌の味わいや深さ・良さがあるのか、と、一首づつ丁寧に学ぶ事が出来たのでした。

また、舞台上と客席が相呼応しての意義深い二時間余りでした。

『作った歌の中に、その時々の自分の時間が全て残っている。歌がある事によって自分の生きた時間を後になっても確かに感ずる事が出来る、これは誠に幸せな事と思うのです。』という、歌人・永田和宏の言葉に心より思いを同じくしたのでした。

吉祥寺在住の50年来の友も一日同道してくれまして、更に思い出深い一日となりました。

趣味で歌を詠む人々が “卒業” する年代になってから短歌を始めた私、短歌の眼と心で日記を記す様にこれからも詠って行こう、と思います。

令和5年弥生20日 うた人野の花

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