短歌の學校(26)

梅雨明けて炎暑続くも蝉鳴かずエキナセアの園絵本の静寂

(写真 大辻一徳)

エキナセアくりくり坊主が背伸びしてお日様仰ぎ萌ゆるキス受く

(写真 石原和子)

憧れの真っ赤なポルシェ空を飛ぶ紅カミキリのメタリックな赤

“とうとう”と杖持つ姿憂うより“まだまだ”と歩を運ぶ喜び

“庭仕事”言い換えるべし“庭遊び”ターシャの庭の万分の一

(写真 大辻一徳)

響き合う山紫陽花の写真・句コラヴォ冷えし西瓜の差し入れの如

豆じゃがも溢すまじとて蕗の葉を篭に敷き詰め今年は豊作

(写真 大辻一徳)

ヨチヨチピョンかえったばかりの蝦蟇の子の親は横綱無事に育てよ

ウエーターお国はどちら『ウクライナ』母国名乗れぬ穿った見方

(写真 石原和子)

ヤンモ(山桃)ジャムへら持つ時は魔女気分箒に跨りジャム届けたや

民主主義揺るがす銃声国中に轟き渡るさ中の選挙

令和4年 文月 うた人野の花

短歌の学校一年生(26)は日を早めて載せ、夏休みに入ります。

次回は9月の予定です。

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